木にまつわるお話

森と木と私たちの関係 〜地球環境と木育のつながり〜

2025.12.02

私たちが暮らすこの地球の未来は、森の健やかさと深くつながっています。森は、二酸化炭素を吸収して酸素を生み出し、土砂災害を防ぎ、水を蓄えるなど、さまざまな役割を担っています。

しかし、手入れされずに放置された森では、木が過密になり、日光が届かず、木々がやせ細ってしまいます。それによって生態系が乱れ、野生動物の住処が失われたり、山の保水力が落ちて洪水や土砂崩れのリスクが高まったりと、私たちの暮らしにも影響が及びます。

森を守るために、私たちができること

その一歩が、適切に管理された木材を選び、使うことです。木を「使う」ことで森が育ち、林業が支えられ、地域の未来につながっていきます。

・木を使うことで、森の手入れを担う林業を支える
・伐採後に苗木を植えることで、森が若返り、再生される
・木材として使われた木が炭素を蓄え、温暖化の抑制に貢献する
・林道や遊歩道の整備によって、森が人に見守られ続ける

日々の暮らしの中で、FSC認証製品や地元の木材など、環境に配慮した選択を意識すること。その積み重ねが、未来の森を守る力になります。

木育と、地球環境の学び

木育は、木にふれる体験を通して、森の現状や木材利用の意義を伝える環境教育の役割も担っています。たとえば、実際に森に足を運び、間伐を体験したり、伐採した木を使って工作をすることで、自然とのつながりを肌で感じることができます。

また、森を守る林業の仕事にふれ、その手仕事や想いに触れることで、私たちの暮らしがどれだけ自然に支えられているかに気づくこともあるでしょう。

こうした体験を重ねる中で、子どもも大人も「森と生きる」視点を育むことができます。木育は、森を「誰かのもの」ではなく、「自分のこと」として感じるきっかけになるのです。